全手工 明前蒙頂甘露


四川省の蒙山(蒙頂山)は前漢末期に禅師呉理真によって茶の木が植えられ、栽培茶の発祥の地として知られています。
四川省は温暖な気候を活かして2月にはすでに茶摘みが始まる早場の産地ですが、蒙頂山の1000m以上を超す高海抜地域では、春先の気温も低く、萌芽は低海抜の地域に比べてかなり遅くなります。

この一帯でも製茶機械が普及してからは完全な手作りでの製茶が激減しましたが、このお茶は稀少な完全手工(手炒り手揉み)で作られています。
日中に地元の女性たちが一芯摘みした芽を数時間静置し、夜間にかけて製茶します。一度に炒れる量は限られているので、製茶歴20年以上のベテランでも一晩に多くても2.5キロしか作れません。
完全手炒りは機械製茶よりも外観の色がやや黒〜黄色っぽくなるので、中国では贈答用としてはあまり使われませんが、茶通の人にとっては味わいの奥深さ、回甘や余韻の強さは半手工の機械製茶と比べて別格なため、少ない生産量に反して引き合いの多いお茶です。

茶水と共に立ち上がる品の良い釜香、透明感とキレのある香味、飲んだ後には一芯とは思えないほどの余韻の強さが伝わってきます。
標高が高い場所にある茶園なので、早場の産地である四川省の中では遅い時期のものですが、今年の初摘み茶(頭採)になります。

※芯芽を中心に使う中国緑茶は味わい自体は淡く余韻を楽しむものが多いので、その特性を引き出すためにカルキ臭のしない水、適度な硬度(飲む方のお好みや硬度以外のミネラルバランスにもよりますがおおむね硬度50〜80程度)の水をお勧めします。



製法:緑茶

生産地:中国 四川省 雅安市
       雨城区 蒙頂山

製茶年度:2025年3月31日

茶種:群体種(古くからこの辺りで栽培されている小葉種の実生在来)

※ 茶葉の画像は、撮影条件により実際と多少色味が異なる場合がございます。



25g (お徳用)10g (標準)2.5g (お試し)
型番 7201-25
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1,500円(税込1,620円)
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25g (お徳用)10g (標準)2.5g (お試し)