桐木麻粟 老欉 燻煙正山小種


 福建省武夷山市星村鎮桐木村は『世界紅茶的始祖』として、中国国内でも一目置かれている土地です。
現在は国家自然保護区に指定され希少生物・植物の宝庫として保護されており、関係者以外の立ち入りは大きく制限されています。
 正岩茶の産地である武夷山風景区から50〜60キロほど離れた江西省境に近い標高800〜1400メートルのこの桐木村の山中において、17世紀明代に世界で初めて紅茶という製法が生まれました。
平らな土地のほとんどない岩山の中で、人々はわずかな土地に自然実生で増えた茶樹を守り数百年以上茶を作り続けています。

 この土地で作られた紅茶は正山(正叢の山)小種(実生の在来種)と呼ばれます。(市場における産地認識は以前とは異なり、桐木村以外の星村鎮産の紅茶も正山小種として流通しています)
燃料にする資源が限られていたため、山中にある自然の木々(主に松木)を使用していたことから世間でよく知られるスモーキーな薫香が特徴の紅茶としてヨーロッパに輸出され、メーカーが競って取り扱うようになり世界的にもその名を馳せることとなりました。
現在は伝統的な燻煙タイプの他にも松木でスモークしない無燻タイプの正山小種や一芯の芽だけの紅茶の金駿眉、新製法の小赤甘や大赤甘などの紅茶の生産の方が盛んです。

 標高1400メートル近い麻粟地区は桐木村のなかでも最も歴史の古い茶区のひとつです。
道路も舗装されていないのでかなり交通の便の悪い場所ですが、逆に人の手が入りづらいため、より土地の力を発揮できる自然栽培に適した産地とも言えます。

桐木村の茶は無農薬栽培ですが、減産を承知の上で10数年前から生産者はより自然のちからに委ねるべく草引きをしない、剪定をしない、施肥を施さないという管理方法に切り替えました。
樹齢100〜200年を経ている在来の茶樹は力強く深くその土地に根ざし、できたお茶は飲む人の心にまでこの土地の気を届けてくれます。





製法:紅茶

生産地:中国 福建省 武夷山市
    星村鎮 桐木村 麻粟

製茶年度:2021年4月

茶種:実生在来
  

※ 茶葉の画像は、撮影条件により実際と多少色味が異なる場合がございます。



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