桐木伝統燻煙 正山小種 


 福建省武夷山市星村鎮桐木村は『世界紅茶的始祖』として、中国国内でも一目置かれている土地です。
現在は国家自然保護区に指定され希少生物・植物の宝庫として保護されており、関係者以外の立ち入りは大きく制限されています。
 正岩茶の産地である武夷山風景区から50〜60キロほど離れた江西省境に近い標高800〜1400メートルのこの桐木村の山中において、17世紀明代に世界で初めて紅茶という製法が生まれました。
平らな土地のほとんどない岩山の中で、人々はわずかな土地に自然実生で増えた茶樹を守り数百年以上茶を作り続けています。

 この土地で作られた紅茶は正山(正叢の山)小種(実生の在来種)と呼ばれます。(現在の産地認識は以前とは異なり、桐木村以外の星村鎮産の紅茶も正山小種として流通しています)
燃料にする資源が限られていたため、山中にある自然の木々(主に松木)を使用していたことから世間でよく知られるスモーキーな薫香が特徴の紅茶としてヨーロッパに輸出され、メーカーが競って取り扱うようになり世界的にもその名を馳せることとなりました。
現在は伝統的な有煙タイプの他にも松木でスモークしない無煙タイプの正山小種や一芯の芽だけの紅茶、金駿眉などの生産も盛んです。

 


製法:紅茶

生産地:中国 福建省 武夷山市
    星村鎮 桐木村

製茶年度:2021年4月

茶種:実生在来
  

※ 茶葉の画像は、撮影条件により実際と多少色味が異なる場合がございます。



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